
「現状を知りたいだけ」
「改善の必要は無い」
初回ご来店時
ご記入頂くシートに
そう書かれたY君(仮称)
警戒しているんだろうなぁ
笑いながらお話が始まる
笑い声に緊張を感じた
「どうして現状を知りたいと想ったの?」
「改善する必要は感じてないんだね?」
「Y君に必要のないものなら
決して無理に進めたりしないからね
いいですか?」
我がコーチS氏に教えられた
[ニュートラルな心で]聴くという心
今までに知っていること
今までに聞いた話
そういうものをひとまず忘れて
今日のその人に向き合うのだそうだ
わが師
本部長に教えられた
「今日が初めてと想って
目の前の人に向き合う心」
「今日が最後と想って
目の前の人に向き合う心」
カウンセラーとなって20年
だからこそ
よく解ってもいないのに
つい先入観や推測から
人を決め付けたりして
目の前の人を
慎重に見つめることを忘れる
昨日とは違う
今日のその人を
理解しようとする
丁寧な想い遣りを
おろそかにする
経験を積むというのは
善いことばかりでもないな
わかった気になって
相手の可能性をあきらめ
自分の未来の可能性も
自らあきらめて
その想念どおりの
現実を得ている
そんなことを
先日来あらためて
感じていた私
初めてご来店されたY君に
向き合う気持ちは
新鮮な気持ちだった
Y君は
始めの印象と変わって
ドアを出る時
きちんとした感じで
正面を向いて立ち
丁寧に頭を下げて
「ありがとうございました」
そう言ってくれた
私も同じように
「ありがとうございました」
と言った
